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【インド旅行記・ムンバイ編Part2】インドの洗礼受けまくり!ムンバイで世界最大の洗濯場ドービーガートに行ってみた&夜行バスに置いて行かれた話

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こんにちは。

 

インド旅行記ムンバイ編Part2。

 

今回はいよいよ世界最大の規模を誇る洗濯場、インドはムンバイのドービーガートに行った話と、このインド旅史上最大のトラブルに遭った話をお届けします。

 

 

 

 

前回の記事はこちらから。

nocatch23.hatenadiary.jp

 

 

インドの今を象徴する世界最大のクリーニング場・ドービーガート

 

 

 

次の目的地への交通手段を確保したところでついにドービーガートへ向かう。

 

まず、ドービーガートとは洗濯・クリーニング業を代々営む世帯が集中したエリアのこと。

 

今ではインドでもカースト制度について触れることは禁じられているが、かつては「他人の服を洗濯する人」=「不浄」「汚れた仕事」とされカーストの中でも最下級クラスに位置していた。

 

インド国内のドービーガートの中でもムンバイのそれは規模が大きく、また、映画「スラムドッグミリオネア」のモデルにもなったと言われているため広く知れ渡るようになった。

 

 

ドービーガートへのアクセス

 

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ドービーガートに向かうには、まず路線電車で「Mahalakshmi駅」(マハラクシュミ駅)を目指す。

 

ムンバイの路線は北に向かうか南に向かうかの2択なのでシンプル。

 

チャーチゲート駅から見ると北へ向かう電車に乗る。

  

 

 

Mahalakshmi駅の改札を出て道路へ渡るとすぐ、ービーガートを見下ろせる展望デッキに到着する。

 

 

 

後ろのビル群とのコントラストが衝撃:ドービーガート

 

デッキに着くや否やこの光景が飛び込んでくる。

 

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貧富の差がよりリアルに混在しているこの国で

それが色濃く1枚の写真に映し出されるような場所。

 

 

今も約200世帯がここに住み、ここで働いている。

町中のホテル、病院、企業、個人宅から集められた服が一斉に干されている光景は圧巻。

 

手洗いをし、すすぎ、石に叩きつけたり振り回して脱水する、なんていう

超原始的でアナログな方法を今も残し、親から子へ受け継がれているよう。

 

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写真を撮ったり、中を案内するガイドもいるものの、

この人たちにとっては生まれながらの家と立派な仕事場だから、観光地とは呼んではいけないかもしれない。と思ったりもする。

 

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意外と、もっと閉塞的で危なそうな最初のイメージは覆された。

1日のうち最も忙しい朝を過ぎると、ある程度色で分別された洗濯物が風になびく。

 

一仕事終えると子供たちは遊んだり、大人も昼寝をしたり、自分の身体を洗ったり思い思いの時間を過ごす。

 

 みんな優しそうで朗らかな空気が流れる。

 

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とはいえ、何度見てもバックにそびえ立つ近代的なビル群との対比が衝撃的だった。

 

成長著しいこの国の発展度合いを示しつつも、過去の歴史の名残も垣間見える。

 

マンション暮らしのエリートかトタン屋根で一生を終える運命を隔てるのはたった数キロ。なんて心に浮かぶが、毎朝親から受け継いだ仕事に励み、前向きに生きるドービーの人たちに失礼だろうか。とすぐに自分を戒める。

 

 

 

よく言えばライフスタイルの多様性。悪く言えば同じ町の中の格差を一瞬にして感じることができるこの風景をしっかりと目に焼き付け、この場所を後にした。



・ドービーガートはマハラクシュミ駅から徒歩圏内

・展望台から見ることもできるが、坂を下ると中にも入れる

・衣服が干され始める正午〜がおすすめ

 

一路北へ・ジョードプルを目指す

 

 

さて、ドービーガートも見れたことでそろそろムンバイに別れを告げる。

 

夜行バスを買うときに指定されたバス停で待ちぼうけ。

 

 

 

到着時刻を過ぎてもバスが来ないが、

 

 

「まあインドなら当たり前か」

 

と腹を括って待ってた(実は半分心配してた)。

 

すると隣のおっちゃんに話しかけられる。

 

 

ジョードプル行くんだけどバス来ないんだよ」

 

 

と話すと、チケットに書いてあるバス会社に電話してくれた。

 

 

これぞインド!?嘘のような本当の話

 

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ヒンディー語だったけど、おそらく場所と時間を確認してくれてたんだと思う。

電話切った後、ここじゃないぽいと200Mほど離れた正しいバス停?まで案内してくれて

 

「遅れてるらしいけどこれで大丈夫だよ」

 

と、バスのナンバーと、自分の電話番号を書いたメモまで渡してくれた。

 

なんでこの人はこんなに親切なんだというくらい胸がいっぱいだった。

 

インドに来て初めて人の優しさに触れたから余計そう思ったのかも。

 

「ありがとう。ありがとう。」

何度も伝えてお別れした。

 

 

 

 

あとは気長にバスを待つだけかと思ったら

20分後、戻ってきたのはバスじゃなくてさっきの彼だった。

 

 

 

 

 

なんか嫌な予感がする。

 

 

 

 

 

なんと彼の携帯に電話がまたかかってきたらしく、

バスは僕を拾わずに20km先を進んでいるだと!?!?

 

 

 

何でもバス会社の言い分は、僕から電話で確認がなく、いつどこでピックアップできるかわからないからバス停の前さえ通らず先に進んだとのこと。。。

 

 

※このインドの長距離バス会社は、乗る前に通話で場所を確認してはじめて迎えに来るのが常識という非常識をこの時知る。

 

なぜか向こうからの電話も繋がらなかったよう。

 

 

 

「てか時間通りに正しい場所いたのに意味ないじゃん」

 

 

ていう正論は今は通じない。途方にくれるばかり。

 

でも知らせに戻ってきてくれた彼はまだ諦めようとしていない。

またバスの乗務員に直接電話して何やら抗議している。

 

何が起きて今からどうなるのか見当もつかない僕は彼を信じることしかできない。

 

 

彼は電話を切った後、僕の肩を掴んですごい剣幕で、今話していたことを英語に直して教えてくれた。

 

 

なんと彼は警察出身で、この件は明らかにバス会社に過失があるとのこと。

今バスを20km先の高速道路の道端で止めさせており、僕を到着させるまでそこで待っていろと伝えたらしい。

途中までバイクで乗せてあげるが途中からタクシーを手配する。もちろんタクシー料金は僕でなくバス会社側が払うように厳しく言ってある。

 

 

 

「タク代払って、乗せて責任を果たす。そうしなきゃ警察側でトラブルにするぞ」

 

て脅しまくってたらしい(笑)

 

 

 

ただにわかには信じられなかった。

 

置いて行かれたことよりも、彼のおかげでインドのバス会社が僕みたいないち乗客を待っててくれていること。

おまけにタクシー代までバススタッフに払わせることができること。

仕事じゃないのに自分の予定投げ出して

ただバス停で会っただけの日本人にここまでしてくれたこと。

 

 

本当に感謝しかない。

 

 

彼の兄弟にバイクを借り、バスを追いかける。

郊外に出かかったところで、タクシー運転手に事情を説明してくれて僕だけタクシーへ乗りこむ。

 

 

彼とはここでお別れ。

 

 

「もし、バススタッフと揉めたり他にもインドで困ったらいつでも電話しな」

て名刺を渡してくれた。

 

 

 

 

バスが待っているポイントに着くと、バス運転手やスタッフが文句言いながらも

運転手にお金を払い、僕を乗せたバスは改めて北へ向かい発車した。

 

 

怒涛の出来事だった。僕は何をするでもなくただ彼に導かれて夕日が沈むムンバイを後にする。

 

 

別れ際に、何でこんなに助けてくれたのかを聞いたら

 

「困っている人を助けて、ベストを尽くして、正しいことをしろって神様からも家族からも教わって生きてきたからだよ。」

 

と返ってきた。

 

何て実直で親切なんだと言葉が出なかった。

教えをここまで体現して貫いている人が何人いるだろう。

自分はできていないだろう。何となく生きていただろう。

 

 

色んなことが頭を巡った。

 

 

正直インドに来て、ぼったくりや親切なふりしてるだけのやつも多いから

基本誰も信じないしシカトするだろうと思ってたし、実際そうしてきた。

 

ただ、彼みたいなおっちゃんに会って、

「インド人は○○だ」

という悪いステレオタイプの浅はかさを知った。

 

良い人もいれば悪い人もいるのはどこの国でも一緒だ。

彼みたいに本気で人助けをしていてブレない信念を持っている人を

「その他大勢の悪そうなインド人」と一緒にして疑うのはあまりにも失礼だ。

 

 

もちろん全員信じていたら痛い目見るから

人を見るセンスを養って自分の感覚に従わないといけない。

 

 

インドで夜行バスに見捨てられた話は

1つの先入観がぶち壊された感動の出会いを産んでくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・でもインドの夜行バスは二度と乗らねえ。

 

 

・インドの夜行バスに乗るなら始発ターミナルから乗るべし

・本当に良い人かそうでない人かを見極める癖をつける

 

ムンバイのまとめ&次回はジョードプル

 

ムンバイでは帰りたくなることのほうが圧倒的に多かったですが

スムーズに電車のチケット買えちゃってたら彼にも会えてなかったと思うと、旅の醍醐味を実感します。

 

ドービーガートも単なる写真スポットとしてだけではなく色々感じることもあり、インドの過去と今が垣間見える印象的な場所でした。

 

 

次回からは、夜行バスで降り立つ先、ワンピースのとある舞台のモデルになったとも言われるあの街での滞在をお伝えします!